小学校の時、東北に住んでるおばあちゃんが家に数日滞在していたことがあった。
自分としてはすぐに帰って欲しくなくて、事あるごとに「いつ帰るの?」と聞いていたのだけど、さすがに聞き方が悪すぎる。
傷付いたおばあちゃんは密かに娘である私の母に、孫に嫌われていると嘆いていたらしい。
母は私に何て酷いことを言うんだと特にその真意を尋ねることなく叱って来たが、言葉のニュアンスというものをその頃はまだ理解できず、何故自分が叱られているのかも理解できなくて、結局それからおばあちゃんに話しかけることはなくなってしまった。
祖母はもう亡くなってしまったが、亡くなる前までは敬老の日に私が送る虎やの羊羹を老人ホームの友達と一緒に食べるのが楽しいと言っていた。
たまたまふと思い出したので、明日あたり買いに行こうかなと思う。家の中で一番良いお茶も用意しよう。