理想と安寧のあいだ

ぴょん
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本日は公立高校の説明会をハシゴした。

一校目は、通えたらなんて素晴らしいんだろう…!という理想高である。そう、理想高。

現状の娘の成績では高望み過ぎる、府内でも優秀な公立高校の1つだ。

二校目は、娘の成績なら確実と言われている安全校。駅近で、自由な校風で非常に人気のある公立高校である。

理想高については、初夏にあった第1回説明会に私だけで参加し、そのエネルギッシュさに圧倒された母としては憧れの学校である。

しかしあまりの難関故に、娘には「理想として掲げ、そこへ向かって邁進していきなさい。到達できなくても、その道程で多くの力を得るから。」とそれっぽいことを言って、動かぬ受験生を動かそうとしたのは既に思い出になりかけている。

娘は今日、初めてそこへ足を踏み入れ、在校生の言葉に耳を傾け、何を思ったのだろう。

コロナの混乱を抜けつつ、今年度ようやく行けるようになった見学会に説明会。もっと早くいろんな学校を見たかった。それが本音であり、悔しく思う自分がいる。

「行きたい!」と思える学校と巡り会って欲しいと胸の内で思いつつ、かつて学生であった人生の先輩として、多数ある学校を振るいにかけつつ説明会に誘うのは、自分が受験生だった時には経験しなかったことである。

受験というのは、こうも奥深く未来に直結するものだったのかと思わざるを得ない。これは1つの情報戦なのかとおののくことも多い。

娘よ、どうか充実した高校生活を過ごして欲しい。学生時代の中でも、高校の3年間というのは格別だと思うのだ。

やらなかった後悔はしないで欲しい。存分にあなたらしく生きてくれ。それが出来るなら「理想高」である必要はないのだ。

しかし諦めずに自分がどこまでやれるのかは、試して欲しい。やりきった事は自分の糧となるし、諦めた事は自分に対する卑屈を生む。

君はどう生きるか。

若い時ほど、学生時代ほど、ハチャメチャで、無理が出来る時はない。君の未来に栄光あれ。

@pyon
豆腐メンタルで生きる人。モヤモヤの吐露や、オラクルカードやスピ系のワークのメモ帳として使っていきます。