基本的に、私のメンタルは豆腐みたいになよっちい。平常は絹豆腐とすると、ワイルドに動けてる時は木綿豆腐くらいで、弱ってる時はおぼろ豆腐くらいなよっちい。心が凪げば、高野豆腐くらいにはなれるのかもしれない。
そんな私は今、絶賛おぼろ豆腐化している。
考えることがあり過ぎてオーバーヒートしていると思われるが、そこへ体調不良のダブルパンチで完全に豆腐の四角い形状を失っている。ザルの上でふるふる震えてスプーンで掬い上げられるのをまっている状態だ。
現実的な状況説明をするなら、食欲不振で、胃がムカムカしており、低血圧もしくは貧血あるいはその合わせ技によって頭痛と軽いめまいに半日以上翻弄され、ふとした瞬間に虚無が襲ってきて生きるのを放棄したくなる衝動に駆られる。
これは完全におぼろ豆腐である。
正直、病院にかかるにしても、本人としては何科にかかれば良いのかもうわからない。以前にめまいで総合内科にかかった時は、脳神経外科に紹介され、自分の脳みその輪切りを初めて眺めたが特に解決策はなかった。むしろ謎の薄くて白い影が写っていて困惑した。その時は、結局、漢方の先生を紹介され、そこから細々と漢方を飲み続けている。
漢方のおかげか、メンタルの持ち直しか、めまいは幾分マシになった日々である。とはいえ、身体的・精神的に疲労すると症状はやはり出る。仕事帰りはそのピークである。フワフワした浮遊感というか、世界がふにゃりふにゃりと緩んだ感触になり、本人の感覚としては真っ直ぐに歩けている自信がないと言った具合だ。途中から市バスに乗るのだが、これがもう本当に気分最悪で、帰り道ではほぼ100%酔う。三半規管弱過ぎでは?朝は大丈夫なことから、やはり疲労を感じると弱い部分があからさまに出てしまうのだろう。
ほんで結局何科やねん?という、話である。
自覚症状チェックリストでは完全に自律神経失調症な私なのだが、血圧が低いところは起立性調節障害であるらしい。何それ?と総合内科の医師に聞くと、ホルモンバランスなどが乱れる育ち盛りの子どもたちに出やすく、不登校の子の何割かは当てはまる病状ですねと(あなた育ち盛りじゃないですけどね、)と暗に聞こえてきそうな表情で告げられた。
そうか、私はティーンの若者と同じ苦悩を味わっているのか。なってみなけりゃわからない苦しみというのはこのことか…
とどのつまり、血圧についてはそれまでのことである。私はティーンではないので成長に伴い治るということもない。人生Uターンも近づきつつある身としては血圧を上げるしかない。第二の心臓とも呼ばれる“ふくらはぎを鍛えよ”との天啓である。そうか、私はふくらはぎを鍛えねばならないのか。それからというもの、階段あるところは階段を、自転車から降り徒歩で買い物へ。ストレッチやスクワットもムリにならない範囲で日々チャレンジ中なのである。
地味にコツコツ励んでいても元気100倍に程遠い身体ではあるが、それなりに対策はしている。となると、後はストレスなのだ。
自律神経失調症もストレスは大敵である。ならばストレスを溜めなければ良い?ストレス発散すれば良い?簡単に言ってくれるな。
出来ないからこそのこの体たらくである。
となると、私はやはり心のお医者さん的なところへ行った方がいいのだろうか。
心療内科であるとか、精神科と言ったところを選べば良いのだろうか?単純にカウンセラーさんに話聞いてもらえたら良いのか?
「え…と、なんかしんどくて…」と言って何をどう話を繋げればいいのだ。いや、わかっている。内側から湧き出てくるものを外に出しながら、ひとつひとつ確認し、噛み締めて昇華させるということをすれば良いのだろう。
しかし問題はクリニック選びである。天下のグーグル様に助力いただき、近場のクリニックを調べると大抵クチコミが書かれているが、大抵、絶賛とマイナスに振り切ったクチコミである方が多い。そんなことでは判断に困る。しかしやむを得ないのだ。だって心のお医者さんなのだ。ちょっと精神が不安定な人がお客で、クチコミも投稿しているのだから医師との相性で極端な結果になってもしかたあるまい。
そんなこんなで私はいまだにクリニックを決められずにいる。
眠くて支離滅裂になってきたので本日はここまで。