
私は人の役に立てたり、喜んでもらえることが好きで、ついつい奉仕してしまうクセがある。悪いことではない。ただ、良いことか?と聞かれたらハイ!と即答も出来ない。
起こりうる、あるいは実際に起きたケースとして、「依存される」「良いように使われて消耗し、疲弊する」「自分の存在が相手の成長の妨げになる」が挙げられる。
主婦のバイトの給料なんてしれているのにサービス残業してしまう。バイトの範疇ではない業務まで任されて疲れてしまい、挙句、それが本来みんなを引っ張っていくべき店長の成長の妨げになってしまっていると気づき退職する…という事が数年前にあった。
最初は少しだけなら良いか…困ってるし…だったのが、いつの間にか当たり前になってしまう恐ろしさ。
夫には口うるさく給料以上のことをするなと言われていたのに、頼まれると断れない性質が…
そんな経験を経て、今働いているところでは必要以上に尽くさないよう日々自分にセーブをかけている。オンとオフ、給料周りはきっちりすべきという夫の言葉を胸に刻んだわけである。
すると業務内容の都合上、時間が足りない。あとちょっとやりたい…!を辛抱する日々だ。これがめっちゃモヤモヤする。
いろいろ調べて制作して、トライ&エラーを…と思っても圧倒的に時間が足りない。しかしサービス作業はしてはいけない。最初の一回が雪崩の始まりなのだ…耐えるのだ。
オンとオフの切り替えがこんなにしんどいものとは思わなかった。恐らく向いてない性質なのだろう。フリーランスなんて絶対になってはいけない。24時間365日オンになってしまう恐ろしい未来が見える気がする。
そう思うとパソコンさえあればどこでも出来る業務は私には向いていないのではないか?と思う。
しかし私はパソコン作業が得意のようだ。自覚はあまりない。自覚がないにも関わらず第三者から「得意ですよね」と評価されることは一種の才能らしい。
そしてこういった才能、「無意識に一定のレベルで実行出来ること」というのは職にするのに向いているそうだ。
意識した「努力」を必要としないからである。空気を吸うように、当たり前のように出来る。当たり前過ぎて本人はなかなか気づかぬもののようだが、この才能を職にすれば労働が(当人比で)幾分ラクになるというのだ。
なんだそれは、羨ましい。
モヤモヤしながら仕事を必死にセーブしてる身としては、早くそんな職にありつきたいものである。