終わった愛の話。
猛烈な怒りと恨みと絶望と愛をこめて、破滅を願って、とんでもなく暴力的に。。
他責思考の彼がいかにもしそうな言い訳を並べているのが想像できる。目に涙を溜め上目遣いで、被害者面で謝るのかな。誰が何を信じるかまでは縛れないから、いいよどうにでも言ってくれ。
少し時間が経ってきたけど、わたしはまだ絶望したまま過ごしている。飲食も睡眠も全部のことが、わたしの遠巻きで起きているようだ。でも、、絶望なんて初めからあったじゃないか。人は所詮一人だし。なのに救われたような気になって、撫でられた猫みたいに気持ちよく目を瞑ってきてしまった。そう思ったら本当にくだらなくて、自分が情けなくて、どうでもいいや。
この年月はなんだったんだろう。わたしは元の絶望に戻っていくだけ。彼は彼の絶望へ。彼女は彼女の絶望へ。傷を増やしながら。
………なぁんて思っていたけど………わたしは怒りと引き換えに傷つけたかったんだろうな。彼が無傷だったらもっとくだらない。絶望というより空虚。。がらんどう。軽い。残酷な軽やかさ。