心許り

たふみ
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毎度の話である。色んな人と会ったりして楽しい時間を過ごす時間が長くなり、そのことに気がついたとき、ふと刹那、不安になる。夜、家に帰るのが苦手だ。

人として、私は「自分の機嫌は自分でとる」ために自分の感情の揺れを監視して把握するように心がけている。そういえば最近大変に信頼する人とたまたま生き方の話(!)をする機会があり、そこで「よく自分のこととか未来のこととかそんなに言語化できるね〜」と褒めてもらえて、ほんとに嬉しかった。自分がもう二度と同じ轍は踏まぬと努力していることがふとした瞬間に伝わるのは、人間関係に恵まれていて大変幸せなことだ。

そんな陰キャムーブのせいで、いつだってベクトルは自分の方を向いていて、基本的にたぶん他人に興味がない。だからたまに他人に興味を持つと、慣れないことをするせいで疲れてしまう。そんなわけで、疲れるのは嫌なので、私は外的要因で感情の揺れが起きないように気をつけている。

気をつけているものの、今日は突然「あれ、この道でほんとにあってたか?」と心許なくなってしまった。ここでいう道は、アスファルト製の帰り道のことではないので安心してほしい。

たぶん、他人の考え方や生き方、やりたいことに触れて、それと今の自分が取ろうとしている道を無意識に同一視してしまっているのだと思う。きちんと論理立てれば今の自分の進む道が自分にはBetterであると、何度も何度も考えて、それは今の自分にはBetterであることはわかりきってるはずなのに、どこかでその道のりをすっかり忘れてしまって、今から見える先だけを盗み見てしまう自分がある。

ちなみに解消する方法が1つあり、こうなるときはだいたい、精神的に疲れているが肉体的には元気なとき、と相場が決まっている。こうして夜な夜な深夜徘徊する職質オンスクリーンプロダクトデザイナーがここに誕生するのであった。

@qsf
中央揃え恐怖症のオンスクリーンプロダクトデザイナー qsf.jp