パイナップルの切り方

さと
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かねてより「台湾パイナップルがおいしい」と聞いていて、今日スーパーで見かけたので買ってみた。

緊急輸入のときの、現地で食べたことのある方たちの喜びの声をおぼえている。

寝かせようと思って調べたら、買ったらすぐ食べ頃とのことで今日買って今日切った。

味、味は…… 多分特別美味しい個体じゃないんだろうな、と切り方を調べているときに悟ったので、まあ、それなりだな、という感じだったのですが。

実家をからパイナップルって初めて買ったかも。だから切り方もわからなかったのですが、1/8ずつに切って皮を剥がしていく過程で、はじめの1つは全然うまく切れなかったけど、だんだん上手く切れるようになって、「人生ってこうだよねえ」と思った。こっちが主題です。

幼い頃は「技術」って「工業製品を形作る先進的なもの」だと思っていたのだけれど、そんなわけないと気づいたのは一人暮らししはじめてからかも。パイナップルの切り方、洗濯物のたたみ方、どんなに些細なものでも「技術」だ。

町工場モノが人気になるのも感覚としてわかるようになった。現場で働いてる人にとっての快感エンタメという側面があると思うけど、やっぱり人間みんな、自分が身につけている「技術」に愛着があるよね。それを誇って生きているよね。

かつての毎日の食卓。どれほどの技術がお皿に乗っていたのだろう、と思った。そんな私は今日、パイナップルを切れるようになりました。

@quale
私のクオリア