決意を忘れない技術

qui
·

決意をするとき、強く固い意志を心に誓うが、その意志は時間とともに薄れてしまいがちだ。これまで、決意を忘れないために次のような方法を試してみた。

  • 決意を紙に書き、目につく場所に設置する

  • 決意をリマインダーに登録し、定刻に通知する

  • 毎日読み上げる

しかし、いずれもうまく行かなかった。紙に書いて設置するのは景色に馴染んでしまうし、リマインダーは反射的に飛ばしてしまうし、読み上げは機械的になった。

その原因は、これらが暗記に用いる方法と似ているからだと考えた。私は暗記をしたいのではない。日々、決意を噛みしめたいのだ。

そしてたどり着いたのが「振り返り」である。決意の確認をすることよりも、決意について考えることのほうが大切だ。

「振り返り」の具体的な方法として、日記を使うといいだろう。日記の内容は何でも良いが、その日の出来事や一日の流れを書くと振り返りに結びつけやすい。例えば、「今日は6時に起床して、17時まで勉強をした。決意に適った一日だった。」のように、その日の行動が決意にふさわしかったかを書く。もし、ふさわしくなかったときは反省をする。このとき、「なぜふさわしい行動ができなかったのか」、そしてそれは「どうすれば改善できるのか」を含めると良いかもしれない。ただし、それらが自分を追い詰めるような文章になりそうならば書かないほうが良い。心が疲れてしまっては、意志の固さは保てない。