わたしと結婚するメリット

池田大輝
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公開:2025/8/8

『結婚相手に求める条件』というエッセィをパート3まで書いた。のだが、よくよく考えてみると、条件を一方的に提示するのは上から目線というか、心象があまりよろしくないように思ったので、今回はこちらが提供できるメリットを書いてみようと思う。

……。

うーん、思いつかない。早速、企画倒れである。このように、案外お茶目な側面がある。冗談はさておき、もう少し真面目に考えてみると、パソコンや機械まわりに強いのはメリットだろう。IT系の職歴はそれなりに長いし、一応、ゲームクリエイターである。将来的に、家がパソコンやガジェットで溢れる可能性がある点には留意されたい。iMacを全色揃えて並べることは、私のささやかな夢である。

以上です。考えてみたけれど、これ以上思いつかない。もしあるとすれば、あなたが見つけ出す必要がある。毎日書いている250以上のエッセィ(これもそのひとつ)と、私がシナリオを書いた3つのゲーム『さくらいろテトラプリズム』『C.V. 私と私の中の人 The Fourth Insider』『制服カノジョ まよいごエンゲージ』の中に、多少のヒントはあるかもしれない。

あ、もうひとつあった。私のパートナーになると、強制的に私の作品のヒロインのモデルにさせられる。これをメリットとみるかどうかはあなた次第だ。イメージが湧かない人は、たとえば、新海誠監督の『秒速5センチメートル』を観ることをおすすめする。畑健二郎先生の『トニカクカワイイ』や、森博嗣先生のエッセィ『妻のオンパレード』も良い。森先生のエッセィには、ほぼ全編に奥様(森先生に倣ってあえて敬称)のエピソードが登場する。愛妻家なんだなと、ほっこりする。

最後にもうひとつだけ。私がつくる作品はひとつじゃない。たくさんのキャラが今後、登場する。つまり、モデルはあなたに限らないということ。ほかの人がモデルになる可能性も……え? 「全員わたしをモデルにしろ」? そ、それは……。

@radish2951
恋愛ゲーム作家。毎日21時頃にエッセィを更新しています。恋愛ゲーム『さくらいろテトラプリズム』をよろしくお願いします。 daiki.pink