できるだけどうでもいいことを書く

池田大輝
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公開:2025/5/8

最近、エッセィの更新が停滞気味である。毎日更新しているからそう見えないかもしれないけれど、1か月前くらいまではもっとストックがあった。今はストックがなく、ぎりぎりで書いている。たぶん、難しく考えすぎなのだ。これは前にも書いたなとか、これをまとめるのは大変そうだなとか。そういうことをいちいち考えるから、書けなくなる。忙しさも相まってよくない。というわけで、今回はできるだけどうでもいいことを書いてみようと思う。

と、思ったのだけれど、どうでもいいことが思いつかない。はあ、困った。どうでもいいことってなんだろう? 芸能人の不倫とか? それはたしかに、どうでもいい。でも芸能人の不倫について書くことなどない。どうでもよすぎて、全然知らない。だから書けない。

きっと、芸能人の不倫なんて、みんなも同じくどうでもいいと感じていることだろう。盛り上がっているのは週刊誌かネットニュースだけ。わざわざ盛り上げて、関係ない一般人にさもそれが重大な関心ごとであるかのように印象付ける。そうすれば記事が売れるからだ。書いている本人たちも興味はないと思う。大衆を煽れればそれで良い、という前提に立てば、芸能人のスキャンダルは格好のネタになる。

はあ、本当にどうでもよすぎて、どうでもいい以外の感想がない。スキャンダルは、芸能人のような遠い存在ではなく、身近な人のほうが面白い。みんな、のほほんと生きているようで、それなりに苛烈な経験をしていたりする。そういう話を聞きたい。もちろん、書くわけにはいかない。面白いネタほどプライベートなのだ。私自身のことは割り切って書くことができるけれど、知人のプライベートについて好き勝手に書くことはできない。私は週刊誌ではないのだ。

うーん、じゃあ、私のプライベートについて書こうか。といっても、特に書くことはない。恋人もいないし結婚もしていない。仕事は、恋愛ゲーム作家。将来の夢はド派手なカーチェイスを撮ること。これくらいかな。まあ、書きたくても書けないことのほうが多い。では、書きたくても書けないこととはなにか? 今日の宿題です。

@radish2951
恋愛ゲーム作家。エッセィを毎日更新しています。恋愛ゲーム『さくらいろテトラプリズム』をよろしくお願いします。 daiki.pink