ひとりでやるのはもうやめた。ひとりの無力さは痛いほど思い知った。ひとりで行ける場所なんて知れている。もっと遠くに行くために、見たことのない景色を見るために、チームをつくることにした。もちろん、すぐにできることじゃない。時間はかかるだろう。それでも、やらなければならない。どういう人を呼べば良いのか、具体的なイメージはない。まずは、そこから始める。ゼロからのスタートではない。関わってくれている人はすでにいる。これは、私の問題だ。自分はひとりだという妄想を捨てる。弱さを見せる勇気を持つ。他者を信頼することを知る。ボトルネックを解消し、情報を公開し、他者が関与する余白を設ける。そうやって、少しずつ、チームを形にしていく。今日から私は安芸倫也であり、ニック・フューリーであり、そして、そのどちらでもない。私は池田大輝。池田ワールドを、ここにつくる。最高の世界を、チームを、ともにつくろう。永遠に完成することのないプリズムの塔の展望台から、世界の果てを一緒に眺めよう。物語は、始まったばかりだ。
恋愛ゲーム作家。毎日21時頃にエッセィを更新しています。恋愛ゲーム『さくらいろテトラプリズム』をよろしくお願いします。
daiki.pink