たまには褒めてほしい

池田大輝
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公開:2026/3/17

このようなエッセィを書くときは、だいたい精神が限界を迎えそうになっている。本当に限界になる前に、こうして予防策を打てるのは私の良いところである(褒めポイント①)。

それに、メンタルは改善傾向にある。1年前に比べれば、生活も精神もきわめて安定している。一発逆転に賭けることも、もうおしまいだと自棄になることもなくなった。人生全体で見れば、着実に自分をコントロールできるようになっている(褒めポイント②)。

エッセィを毎日書いているのは、そのわかりやすい例だ。日記や日報の類がめっぽう苦手な人間だった。毎日書くことでメンタルを安定させているし、メンタルが安定することで毎日書けている。創作の手を止める日もない。止まっている場合ではないのだ(褒めポイント③)。

褒めてほしいなら、つくったものを公開すれば良い。こんなゲームをつくっています、と制作過程を公開すれば、みんながチヤホヤしてくれる。でも、それは絶対にやらない。私が安心するために、作品を犠牲にすることはできない。私はキャラクターたちのために生きているし、キャラクターたちに生かされている。彼女たちの最高の舞台を用意するのが私の仕事である(褒めポイント④)。

そうは言っても、完全無欠の人間ではない。自己犠牲は持続可能ではなく、一人でできることには限界がある。だからこそ、こうして助けを求めている。ここまで読んでくれたあなたは、私を助ける才能がある。おべんちゃらではない。本気で言っている。別に、今すぐ何かをしろとは言わない。こうして語りかけられても、気まずいだろう。私もだ。気まずいけれど、勇気を出して語りかけている。一人で抱え込まず、手を差し出している。いつか、その手を取ってほしい。さりげないタイミングで「そういえばエッセィ読みましたよ笑」と言ってほしい。私は苦笑いしながら「ありがとうございます」と言うと思う(褒めポイント⑤)。

@radish2951
恋愛ゲーム作家。毎日21時頃にエッセィを更新しています。恋愛ゲーム『さくらいろテトラプリズム』をよろしくお願いします。 daiki.pink