シナリオを書くのは楽しい

池田大輝
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公開:2025/11/28

今日、久しぶりにゲームシナリオを書いた。次回作となる予定のシナリオである。本当は今年のはじめくらいから書き始めたかったのだけれど、先にやらなければいけないことが多すぎて、後回しになっていた。

シナリオを書くのは楽しい。本当に楽しい。そう思えるようになったのは、つい最近、ここ2、3年のこと。それまで、文章は読むのも書くのも苦手だった。いくつかシナリオを書いたり、あとは、こうしてエッセィを書くようになって、書くことに対する苦手意識は薄まった(読むのは依然として苦手)。

なにが楽しいのかを説明するのは難しい。強いて言えば、たとえば、物語の中で、キャラクターたちに出会えることが楽しい。キャラクターは、頭の中にはぼんやりと存在しているけれど、実際にテキストに書き起こすまで、その輪郭ははっきりしない。書いてみて初めて、キャラクターが「そこに存在するようになる」。

なんとなく知っているけれど、初めて会う人に会うときみたいなあの感じ。ちょっと気まずくて、少しドキドキして。でも、会った瞬間、勇気を出して会って良かったと思える。会ってみなければ、書いてみなければ、一生知ることはなかった。私とあなたは別の世界に生きているけれど、実は、すぐ近くにいるのかもしれない。少なくとも、私はそんな気がする。あなたの気持ちは、もっと書いてみないことには、まだまだ、わかりそうにありません。

@radish2951
恋愛ゲーム作家。毎日21時頃にエッセィを更新しています。恋愛ゲーム『さくらいろテトラプリズム』をよろしくお願いします。 daiki.pink