同い年はレア

池田大輝
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公開:2026/4/15

同い年の人間に会うことが滅多にない。私は大学院に行っていた(中退したが)ため、最初に入った会社の同期はみんな年下だった。以降、同期という概念が消えた。そもそも、大人になってから出会う人の年齢を確認する機会がない。なんとか把握できたとしても、同い年である確率はきわめて低い。

なぜ同い年がこんなに少ないのだろう? 大人になってから出会った人で、同い年は片手で数えるほどしかいない。そのため、たまに同い年に出会うと、なんだかうれしくなってしまう。できるだけ相手の年齢を気にせずにコミュニケーションを取ろうとしているとはいえ、同い年だと比較的安心して話すことができる。

同い年だからといって、相性が良いとは限らない。話しやすい人は年下が多い。私に下のきょうだいが多いことはその一因と思われる。年上とは合わないことが多い。たぶん、生意気に見えるのだろう。目上の人への礼儀というものを知らない人間である。

結婚するとしたら、年上か、年下か、同い年か。別に年齢で結婚相手を決めるわけじゃないけれど、思考実験として。なんとなく、年上とは結婚しないと思う。一度だけ年上の人と付き合ったことがあるけれど、あまりうまくいかなかった。年上の人は子供っぽく見えてしまう。むしろ、年下の人のほうが大人っぽく見えることが多い。話していて、年下であることを忘れる。すごいなあ、この人は人生を何周したんだろう、と思うばかり。同い年はよくわからない。なにせ、会わないから。

同い年とは、もう二度と会わないのだろう。そんな気がする。この世界に同い年はいない。同い年は滅びた。したがって、結婚するとしたら年下である。というか、同い年が少ないのは、考えてみれば当たり前だ。同い年は人口の1%くらいしかいない。そんなことにも気づかずに、ここまでエッセィを書いてしまった。仮に年上か同い年で私に片想いしている人がいたとしたら、無用な失恋を生んでしまったことになる。申し訳ありませんでした。

@radish2951
恋愛ゲームをつくっています。毎日21時頃にエッセィを更新しています。恋愛ゲーム『さくらいろテトラプリズム』をよろしくお願いします。 daiki.pink