何も書けなくなってしまった

池田大輝
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公開:2026/2/15

今日のエッセィを書こうとして、30分くらい、手が止まっている。なんてことだ。思い当たる原因としては、睡眠不足。と、書こうと思って、昨晩は8時間寝たことを思い出す。その割に頭がぼーっとする。そういえば、今日は春みたいに暖かかった。私は春が苦手なのだ。ぼんやりと暖かく、気怠く、妙にそわそわする春という季節が、小さい頃からずっと苦手だった。中学に入ってすぐの頃、葉加瀬太郎のエトピリカが、毎朝、放送で流れていた。あの頃のトラウマを今でも思い出す。春。新学期。新しいクラス。そのようなものが、一切苦手だ。今日は、なんとなく、そんな日だった。あるいは、これは、花粉症と呼ばれる症状なのかもしれない。花粉症と診断されたことはない。花粉症で受診したことがないからだ。春が苦手なのは、実は、花粉症のせいだったとしたら、なんだか、今まで憎んできた春という季節の正体が、花粉だとわかってしまったら、ひどくがっかりすると思う。だから、花粉症の検査を受けることはないだろう。これからも、末永く、春という季節が苦手なまま生きていく。春の気配が、私にこの文章を書かせてくれた、と、好意的に解釈することもできなくはないから。

@radish2951
恋愛ゲーム作家。毎日21時頃にエッセィを更新しています。恋愛ゲーム『さくらいろテトラプリズム』をよろしくお願いします。 daiki.pink