自炊を頑張ろう、と年のはじめに思い立ってから5ヶ月が経とうとしている。サブスクしているホットクックは、半年以上キッチンに眠っている。自炊を始める格好の機会だったはずのゴールデンウィークも終わってしまった。
料理は嫌いではない。それなりに料理をしていた時期もあった。けれど、シンプルに時間がない。可処分時間のほとんどを創作活動に費やしている。エッセィを書くのをやめれば自炊の時間を確保できる? できるかもしれないけれど、やらないだろう。楽しみに読んでくれる人がいるのだから。
自炊を強制する方法はいくらでもある。ホットクックのサブスクは、そのひとつになるはずだった。あとは、ネットで食材を定期配送してもらうとか、外食やコンビニの予算に上限を設けるとか、つべこべ言わずに米を買うとか。自炊は、やってできないことはない。料理のセンスが絶望的にないわけでもない。それでも頑なにやらないのはなぜか。
ところで、このエッセィはかれこれ1年以上続いている。1年半近く、毎日書き続けている。毎日書くのが苦痛だと思ったことはない。同時に、これは趣味で書いているわけでもない。私や私の活動について知ってもらうための宣伝、つまり仕事である。仮にこれが日記だったら、3日も続かないだろう。自己満足でなにかをするということができない。誰かにこれを見せるから、書こうという気持ちになる。映像も物語もイラストも、自分のためにつくったことは一度もない。
自炊も同じ。というか、その定義からして、私は自炊に向いていない。自分のために炊事をする。自分の食べるものに興味がないし、それをつくることにはもっと興味がない。つまり、自炊のための方法は明確である。料理を誰かに食べてもらうこと。食べてくれる人がいない限り、私が料理をすることはない。どうしても私に自炊をさせたいのなら、簡単な方法がひとつある。