最近、X(Twitter)のインプレッションが減りつつある。ざっと見渡す限り、私だけではないらしい。アルゴリズムや仕様が変わったことで、影響が出ているようだ。
Xのアルゴリズムは、X社がつくったものである。なぜそんなことをするのかといえば、会社の利益を上げるためと考えるのが自然だろう。思わず見たくなるようなポストを優先的に表示する。だらだらと見続けるユーザーが増える。そこに、しれっと広告を流す。すると、広告収入が増える。
これは、テレビと全く同じ仕組みである。この時代になってもテレビが消滅しないのは、見る人がたくさんいるからだ。芸能人のスキャンダルとか、政治家の不祥事とか、そういうものに民衆が群がることを、テレビ局の社員はよく理解している。Xのおすすめ欄は、さながら報道番組に出演するコメンテーターのようである。ソーシャルメディアの台頭は、テレビが正しかったことを皮肉にも証明した。
Xのインプレッションが伸びずに嘆く人をよく見かける。バラエティ番組にお便りを出して、採用されない、と嘆いているのと同じに見える。テレビ番組の内容がテレビ局(というかスポンサー)の意向で決まるのと同じように、XのタイムラインはX社の意向で決まる。という当たり前のことを、巧妙に隠蔽しているという意味では、ソーシャルメディアは余計にたちが悪い。
たぶん、世界はとっくに飽和しているのだと思う。X社も、利益優先とはいえ、広告を見るユーザーが減っては元も子もないだろうから、ある程度の公平性は担保しようとしているはず。それでも、この有り様なのだ。東京が狭すぎるように、インターネットも狭すぎる。だから、私はインターネットの片田舎で、こうしてエッセィを書いている。都会にはもう住みたくない。しずかな場所で、しずかに暮らしたい。