親としては、できるだけ力になりたいと思う。ただし、一介の親にできることなどたかが知れている。親の力で娘をプリキュアにすることはできない。けれど、プリキュアになる手助けをすることはできる。プリキュアになる方法はひとつじゃない。最も間口が広いのは、プリキュアのアニメに関わることだろう。アニメーターは、なるのは簡単ではないにせよ、それなりの人数が制作に関わっている。キャラクターデザインや作画監督になれば、もう少し「プリキュアになった」感じがするかもしれない。あるいは、プロデューサー的な観点から、プリキュアそのものを企画する人になる道もゼロではない。よりダイレクトなアプローチとしては、プリキュアの「中の人」になる方法もある。こちらは、さらに狭き門だろうけれど、「プリキュアになりたい」という夢に最も近いところにあると思う。
それぞれの確率はきわめて小さい。けれど、プリキュアになりたいという夢をやや広めに解釈するのなら、その総和は意外と大きい。親にできることがあるとすれば、その全体像を正しく、正直に伝えることだろう。子供がどのようなプリキュアをイメージしているのかは、親には知り得ないことだし、親が押し付けるべきでもないと思う。子供は、親が想像もしないことを想像したりするものだ。私は親ではないし、子供もいないけれど、子供だったことがあるからわかる。プリキュアになる方法はひとつじゃない。まあ、親にそう言われても、たぶんムカつくと思うけれど。でも、これは本当だ。狭義のプリキュアだけを数えてみても、歴代のプリキュアが何人いることか。セーラームーンになるよりも、遥かに現実的な夢といえる。