私は、あまり元気ではありません。と書くと、よろしくないことのように思われるかもしれませんけれど、そんなことはございません。常に元気であることのほうが、いくぶん不自然に思われます。人は、生きるのに必死です。ただ生きているだけでも、それなりにエネルギーを消費します。元気である状態とは、車のアクセルを踏み込んでいる状態です。平常時よりも多くのエネルギーを消費します。エネルギーの供給のある人は、それで大丈夫かもしれませんけれど、あいにく私のような人間はエネルギータンクの容量が大きくはございませんから、エネルギーを節約しながら生きなければならないのです。
つまり、あなたもまたお元気ではない可能性があると知りながら、私は「お元気ですか」と書きました。それは、このように考えてみますと、行き過ぎたお節介でした。飲み会における「もっと飲め」に近しい、乱暴な言葉かもしれません。それでも、私は「お元気ですか」と尋ねてしまいます。願わくば、元気であってほしい。なぜそんなことを願うのでしょうね。きっと、普通に生きている姿は、目立たないからだと思います。ただ生きるだけでも大変です。けれど、みんな当たり前に生きているように見えます。ただ生きているだけでは不安なのです。不安を少しでも誤魔化すために、元気なふりをしているのです。
元気でなくても構いません。ただ、生きていてください。元気でないときのほうが、生きているという感じがするように私は思います。