『高級レストランでパン落とした店員の奴』というジャルジャルのコントがある。
コメント欄に、こんなコメントがある。
「パンをガムテで表現するのはもうおままごとで笑う」
たしかに、これはもう、おままごとである。でも、そんなおままごとを毎日YouTubeにアップし、再生回数を稼ぎ、収益を得ている。すごいことだと思う。
極端なことをいえば、コントに限らず、演劇も、映画も、おままごとである。俳優が架空の人物を演じ、架空の物語を紡ぎ、観客はそれに感動してお金を払う。壮大なおままごとがビジネスとして成立している。しかも、演劇は紀元前から続いているという。すごい。
私は今、恋愛ゲームをつくっている。もちろんこれも、おままごとである。いろんな場面で「あ、おままごとをしているな」と我に返る瞬間がある。でも、それでいい。私たちのつくるおままごとに興味を持ち、感動し、お金を払い、次も観てみたいと思う人がいると信じて、というかそう思ってもらうのが仕事だからだ。
壮大なおままごとに本気で打ち込める環境があるのは本当にありがたいことだと思う。一生、おままごとだけしていたい。