バンドマン、小説家、イラストレーター、役者、ゲームクリエイターなどの職業に就いている人なら、一度くらいは「それで食べていけるのか」と言われたことがあると思う。そんなことは本人が一番わかっていて、だから、生き延びるためにあらゆる方法を模索して、なんとか今日を生き延びている。
ただ生きるだけなら、それほど難しいことはない。実家にいればお金は減らないし、日本には生活保護もある。仕事はいくらでもあり、バイトで食い繋ぐことは不可能じゃない。
でも、生きることだけが目標になると、人はだんだん死んでいく。なんのために生きているのかわからなくなり、気分は落ち込み、もはや生きている意味などないような気がしてくる。私はとある会社に勤めているときにそのような感覚に襲われた。仕事が手につかず、いろんな人に迷惑をかけた。会社を辞めて、お金は減り、心だけでなく身体まで死にそうになった。
だから、創作をするのだと思う。生きるためじゃなく、死なないために。創作で生きていくのは簡単じゃない。そんなことはわかっている。でも、そうしないと死んでしまうから、つくるしかないのだ。
死にたくない。その願いは、作品が証明してくれる。クリエイターは、作品に生かされているのだ。