最近になって、自分が他人に興味がないことを自覚しつつある。好きな芸能人は誰だとか、同級生の誰某が結婚したとか、そういう話を一切しない。流行にも興味がない。テレビもアニメも観ない。ゲームもしない。単純に余裕がないのもあるけれど、余裕があってもやらないと思う。映画は好き。だけど、あれこれ考察したり、解説ブログを読むことはまずない。好きな映画でさえも、どんな賞を獲ったとか、全然知らない。
昔は、というか今もそれなりには思うけれど、こういうことに後ろめたさがあった。映画の道を目指すならこれくらいは観ておくべきだ、とか。そういうお説教をする人がネットにはたくさんいて、若い頃は真に受けていた。でも、やはり興味は持てなくて、そんな自分は駄目だと思い込んでいた。
できないことを無理にやろうとするから上手くいかないのだ、ということを身を以て体感してきた。興味のないものに無理に興味を持とうとしても無理が生じる。幼少期からの優等生気質を引きずりすぎたせいで、そんな当たり前のことに気づくのに時間がかかった。興味のないことではなく、興味のある方向に進むべきなのだ。
他人に興味はないけれど、興味のある人はたくさんいる。たとえば、声優の青木瑠璃子さん。ゲーム実況をきっかけに興味を持ち、有料のnoteに課金している話を少し前に書いた。青木さんの昔のインタビューで、声優の話そっちのけでゲームの話で盛り上がっているのを読んだことがある。とんでもない人がいるのだなと驚いた。記事を探してみたのだけれど見つからない。あれは幻だったのか。
いつか私の作品にお呼びしたいなと思う。どんな役が良さそうか、どんな作品なら興味を持ってくれそうか。そういうことを考えるのは本当に楽しい。それなりにお金もかかると思うけれど、楽しいことのためならお金を稼ぐのも苦ではない。
他人には興味がない。興味がある人はたくさんいる。そういう人たちをいかにして作品に巻き込んでいくか、ということに今はいちばん興味があるのかもしれない。はあ、楽しいなあ。お金、稼がなきゃ……。