信じられないかもしれないけれど、本当だ。キャラクターは、ここではない別の世界、物語の世界に、たしかに、生きている。私たちがこの世界に生きているのと同じように。生きていることの定義は難しい。私たちがたんぱく質の塊ではなく、生きた人間であると主張するための必要十分条件はなにか? フィクションの生もまた同じくらい不確かで、確かだ。キャラクターは生きている。その生を示し、育て、愛することが私に課せられた使命である。

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