心が限界に近い

池田大輝
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公開:2026/3/1

このように書くと、病んでいると思われるかもしれないけれど、どちらかといえば、身体の疲労に近いものである。たくさん運動をして、動けなくなったことがあるだろう。心が、そんな状態になっている。厄介なのは、心の疲労は1日休めば回復するわけではないということ。じわじわと蓄積したものが、ここにきてレッドラインを超えようとしている。

心が限界を迎えそうなときの対処法を私は知らない。何もしなければ、それはそれで焦燥感が心を蝕む。のんびりしている場合ではない。という焦りがすでに、心の機能不全を示唆しているのかもしれない。

こういうとき、どうすればいいのかわからない。美味しいものを食べるのも、映画を観るのも、気休めにしかならない。ただ時間が解決してくれるのを待つしかないのかもしれない。なんにせよ、人はそう簡単には死なない。実際に死にそうなラインのもっと手前でアラートを出す設計になっている。工学的にいえば、安全側に寄っている。だから、大丈夫。私も、あなたも。あと数十年もすればどうせ死ぬ。死ぬことは別に怖くない。人は毎日少しずつ死んでいるのだ。今日はその死に幅が少しばかり大きかっただけ。死がすぐそばにあることは、普通に生きていると見えない。心が限界に近い日は、そんなことを思い出させてくれる。

@radish2951
恋愛ゲーム作家。毎日21時頃にエッセィを更新しています。恋愛ゲーム『さくらいろテトラプリズム』をよろしくお願いします。 daiki.pink