物語を書いているとき、池田大輝という人間はいない。そこにはただ物語の世界があるのであって、私という人間は最初から存在しない。物語の外でパソコンのキーボードを打つ装置でしかない。物語の中に私はいない。死ぬことは簡単ではない。けれど、物語の世界に飛び込むことで、仮想的に死ぬことができる。できるだけ私を消すこと、つまり綺麗に死ぬことが、優れた作家の条件だと私は思う。創作思想文学池田大輝ゲーム作家。恋愛ゲーム『さくらいろテトラプリズム』をよろしくお願いします。 daiki.pink