昨日のエッセィを読んで心配してくれた友達に誘われて、久しぶりにお酒を飲んだ。私はお酒に弱いから、すぐに酔っ払ってしまう。昨日のは、ちゃんと読めば、そこまで深刻なものではないことがわかるのだけれど、どうやらその友達はちゃんと読まなかったらしい。なんだか頭がふわふわしている。この勢いで、洗いざらい書いちゃおうか。
なんてことができないことは、自分が一番よくわかっている。酔った勢いでは何もできない。私を襲いたかったら、お酒を飲ませるだけではだめ。というか、飲ませすぎると、その場で眠ってしまう。寝込みを襲うようなことは、流石にしないと信じています。
酔った勢いで思い切れる人が羨ましい。それはある種の様式美である。人間の野蛮な本能を、人工的に生み出す劇薬。ドラッグは違法なはずなのに、なぜか例外的に許可されている。はい。酔うとこのように気難しいことばかり書いてしまいます。いつもそうじゃないかって? ふぅん、よくわかってるじゃん。
いつも読んでくれてありがとう。私はあなたが誰か知らない。けれど、たまには飲みに行ってもいいかなって思ったりする。飲み会は気まずければ気まずいほど良い。馬鹿みたいに騒ぐ飲み会は嫌いだ。笑いは沈黙の中に生まれる。信頼は無言の中に生まれる。恋は気まずさの中に生まれる。大きな声を出した途端、それらは全部消えてしまう。
さて、私は本当に酔っているのか? なぜもっと思い切れないのか? あまりにもガードが堅いんじゃない? 心を開けだなんて偉そうにアドバイスできる立場じゃない。そうやって安全な場所にいるからいけないんだよ。飛び込む勇気が足りないんだよ。もっと死ぬ気でやってみろよ。のほほんと生きてるんじゃねえよ。
のほほんと生きてるつもりはない。必死に生きているからこそ、地味に見えるというものだ。大袈裟な芝居なんて本当は要らない。必死なときに、人は叫んだりしない。必死なときは、沈黙する。そういう姿に憧れる。謙虚な背中がかっこいい。背中で語るとは、そういうことだ。
やれやれ。君の文章はなぜこうも回りくどいんだ。言いたいことがあるのなら、はっきり言うべきではないか? 言ってはいけないことならば、そもそも触れるべきではないのではないか? やはりその態度が僕はどうにも気に入らないね。傷つくのを恐れているように見える。いや、恐れそれ自体を非難するつもりはないよ。人間は誰しも恐れている。見えないものは怖いだろう。見えないものは見えないことにしておくほうが楽なのだ。僕が言いたいのは、君が、とんでもなく臆病で、卑怯で、弱虫なのではないかということだ。
ああ、そうだ。適切な自己紹介、いや、他己紹介をありがとう。それで論破したつもりかい? それはそれで構わないけれど。君はペンギンに向かって、お前はとんでもなく寒がりだ、とでも言うのかな? 私がペンギンだとしたら、なんと答えれば満足かな?
いい加減になさい。長いわよ。
はい、すみませんでした。もうすっかり酔いは覚めた。書きたいことは何も書けなかった。そもそも書きたいことなんてなかったのかもね。あるいは、全部消えたのかもしれない。アルコール分解酵素が、ついでに分解しちゃったのかもしれない。ありがたいことだ。これで全部終わったのだ。もう思い残すことはない。あの、このように書いたとしても、別に死ぬわけじゃないから安心して。ここまで読んでくれたならわかると思うけど、私はとても元気です。デフォルトでこういう人間なのです。それをわかってくれたなら、これ以上は何もありません。まあ、未練がましく書くならば、5年半の片想いは、流石に長すぎたかもしれない。