毎日エッセィを書き始めて、もうすぐ1年になる。1年近く続けていると、なんとなくパターンのようなものが見えてくる。AIだとか映画だとか、あるいは社会について考察するようなエッセィはあまり読まれない一方で、結婚だとか、過去の恋愛の話だとか、あとは、私が苦しんでいる様子だとか、そういったプライベートな内容は、閲覧数が増えやすい。
これが全く理解できない。私のプライベートに興味を持っている人がそんなにいるのか？ いるとすれば、どのような人なのか。果たして謎である。断っておくと、プライベートと呼べるものは今の生活にほぼ存在しない。あるいは、言い換えれば、ほとんどすべてがプライベートともいえる。つまり、プライベートとそれ以外を、少なくとも私はあまり区別していない。
とはいえ、需要があるなら書かねばなるまい。プライベートではなく、仕事としてエッセィを書いているから、需要には応えるべきだろう。仮に、もう結婚していて、パートナーとのドタバタラブコメディが毎日繰り広げられているのなら、それを書くだろう。しかし、そのようにはなっていない。とにかく地味な日々が続いている。
それなりに面白い近況としては、ホットクックのサブスクを始めた。食費の節約と、時短が目的である。実物が届くまで、ホットクックでお米が炊けることを知らなかった。試しに炊いてみたら、今ある炊飯器よりも美味しく炊けたので、炊飯器をメルカリに出したところ、30分くらいで売れた。という話が面白いのだろうか？ 全然わからない。
なぜか一番読まれるのは、恋愛とか結婚の話だ。恋愛リアリティショーでも見ている気分なのだろうか。残念ながら、お見せできるものはほとんどない。どうしても裏側が知りたいのなら、あなたも参加してみるのがいいんじゃないでしょうか。