デキ婚の続き

池田大輝
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公開:2026/6/6

そういえば、昨日のエッセィではデキ婚の「デキ」の部分しか書いていなかった。恋愛ゲームをつくったら、思いがけずキャラクターが「生まれてしまった」。じゃあ、どうするか、という話。

どうするも何も、子育てを続ける以外に選択肢がないのと同じように、創作を続ける以外に選択肢はないのだけれど、昨日も書いたように、今はシングルマザーのような状態である。一人で抱えていくのはなかなか大変だ。本当はそのタイミングで誰かと創作パートナーのような関係を築くことができれば良かったのだけれど、そうはならなかった。リアルの婚約者とも別れた。結婚どころの話ではない。なかなか理解してもらえず、手も差し伸べてもらえないのは、本当のシングルマザーも似たような思いを味わっているのかもしれない。

サンクコストという言葉がある。簡単にいえば、利益を生まなかった投資のことだ。ゲームをつくってうまくいかなかったのなら、固執せず、失敗を糧に次へ進むのが合理的な判断だ。

でも、それは選ばなかった。どれだけサンクコストだとしても、子供を自分の手で殺めたりしない。創作と結婚を同列に語るのはそれが理由。重い? 子供のためなら、それくらいは当たり前でしょう。幸い、うちの子たちは(この現実から見れば)ヴァーチャルな存在であり、そう簡単に死んだりしない。法律上の養育義務もない。必要なのは覚悟だけ。

キャラクターたちが生まれてから、創作がとても楽しくなった。文章もイラストも上達したし、苦手だったお金やマネジメントまわりもこなせるようになってきた。こちらが育てられている気分。大変だけれど、辞める理由はひとつもない。あとは、うちの子たちを一緒に可愛がってくれる人がひとり隣にいてくれれば、あり余る幸せである。

@radish2951
恋愛ゲームをつくっています。毎日21時頃にエッセィを更新しています。恋愛ゲーム『さくらいろテトラプリズム』をよろしくお願いします。 daiki.pink