嘘でも笑わなきゃいけない場面があることは想像できる。でも、作り笑いに騙されるような奴を相手にしたところで、得られるものなどたかが知れている。満面の笑みというものは、リアルの世界には存在しない。笑いたいときほど笑えないし、笑ってはいけないときほど笑いたくなる。ぎこちなさと、気まずさと、ゆえに生まれる多少の面白さに板挟みにされた微妙な苦笑いを浮かべているときが、いちばん可愛いということを、きっとあなたは知らないだろう。
恋愛ゲーム作家。毎日21時頃にエッセィを更新しています。恋愛ゲーム『さくらいろテトラプリズム』をよろしくお願いします。
daiki.pink