今年の年末に地元・秋田で高校の同窓会が開催されるらしい。卒業してもう何年になるだろう。ぱっとは思い出せないくらいには年月が経過している。一応、成人式で一部のメンツとは顔を合わせた、とはいえ、あくまで簡素なものだった。卒業して以来、実質的に初めての再会となる。高校時代の友人はあまり多くはない。誰が参加するのかを把握していないから、もしかしたらアウェイで気まずい会になるかもしれない。けれど、今のところは参加予定である。どちらかといえば、行きたくない気持ちのほうが強い。見聞きする限り、同級生の半分以上はすでに結婚している。真っ当な人生を歩んでいれば、それなりの地位にも就いている年齢である。そのような会話がメインになるだろうと思うと、やや腰が引けるのが正直なところ。それでも、みんながどのような人生を歩んでいるのかはシンプルに興味があるし、マウント合戦をするような下品な人たちでもないと思っている。そもそも、幸せな人生を歩んでいれば、マウントなど取る必要がない。結婚すれば、他人の人生を窺う余裕も無くなるだろう。私くらい、他人の人生に興味を持っている人もそういないのではないか。あとは、順風満帆な人生を送っている人がおそらく多数派と思われる一方、私みたいに肩身の狭い思いをしながら思い切って参加してみる人もきっといるのではないか。岩井俊二監督の『ラストレター』という映画がある。主人公の乙坂鏡史郎は、売れない小説家で、同窓会の帰り道、とある女性に声をかける。この先は、ぜひ映画を観てほしい。とても面白い映画である。高校時代、私は映画を撮っていた。監督デビューしたらみんなを招待します、とか言っておきながら、結局、映画は撮っていない。まだ撮っていない、という書き方が正しいかもしれない。とにかく、そんな感じである。
恋愛ゲームをつくっています。毎日21時頃にエッセィを更新しています。恋愛ゲーム『さくらいろテトラプリズム』をよろしくお願いします。
daiki.pink