私は赤髪のキャラを好きになりがちである。たとえば、『とらドラ!』の櫛枝実乃梨、『軌跡シリーズ』のシャーリィ、『五等分の花嫁』の中野四葉など。ちゃんと数えたわけではないけれど、おそらく統計的にも有意だと思う。どちらかといえば、ピンク寄りの赤髪を好きになりがち。オレンジ寄りの赤髪を好きになることは、相対的に少ない。
赤髪だから好きになるのか、好きになったキャラがたまたま赤髪なのか。自分でもよくわからない。少なくとも、あえて赤髪を好きになろうとしているわけではない。赤髪でないキャラを好きになることもある。統計解析において、因果関係を特定することは一般に難しい。今回もそのケースに当てはまる。
なお、赤髪好きは、今のところ、フィクションのキャラクターに限った話である。リアルで赤髪の人を好きになったことはない。というか、赤髪の人がそもそもいない。染めていたとして、それを赤髪にカウントするかは微妙なところであるし、いかにも作り物っぽい赤髪にはあまり惹かれない。日本に限らず、海外に視野を広げてみても、生まれつきの赤髪はかなり希少だと思う。
もし、本当に赤髪の人とリアルに出会ったら、好きになるのだろうか? いや、リアルで会う人の髪の色は、あまり気にしない気がする。リアルの人間を髪の色で覚えていない。というか、少なくとも日本人に限れば、髪がカラフルな人は、いずれまた別の色に変わる可能性が高い。髪の色を、その人のアイデンティティとは見做していないらしい。
あえて言うならば、赤髪のキャラには、どこか「赤髪っぽさ」がある。それがなんなのか、言語化することは難しい。櫛枝実乃梨も、シャーリィも、中野四葉も、全然違う……と思ったけれど、案外、そうではないかも? 気になった人は、『とらドラ!』と『五等分の花嫁』を観たあとに、『英雄伝説 零の軌跡』と『英雄伝説 碧の軌跡』をプレイすることをおすすめする。そういえば、私のアイコンになっている柏木葵もピンク寄りの赤髪である。去年リリースした恋愛ゲーム『さくらいろテトラプリズム』のヒロインの一人だ。私の好きな「赤髪っぽさ」を煮詰めたようなキャラになっているとかいないとか。というのは冗談だけれど、まあ、葵ちゃんは可愛いと思います。