創作をしていると、「こだわりが強いですね」と言われることがある。
あまり、そんなつもりはない。むしろ、こだわらないように意識している。過去のルールや常識にとらわれず、何をやったら面白そうかをできるだけ真っ白なキャンバスで考える。
こだわりが強く見えているのは、常識やルールを押し付けられたときに反発しているせいかもしれない。常識やルールを押し付ける側から見れば、謎の信念に固執しているように見えるだろう。
むしろ真逆である。何にも縛られず、何にもこだわらず、ただ無限の海を泳ぐ。果てのない自由こそが創作に面白さをもたらしてくれる。
自由であろうとする態度を縛るものこそが「こだわり」だ。だから私はできるだけこだわらない。「こだわらない」という一点にのみこだわっているともいえる。