双極性障害Ⅱ型の鬱相が強い人間なので症状としてはうつ病に相似。基本鬱状態の方が多いが双極性障害の一当事者としてこれがあってよかった/なかったほうがよかった みたいなのをまとめてみた。
1.歯は磨く 顔は洗わない 風呂に入らない
寝たきり状態の時は本当に何もできない。だから「普段できていたこと」を断捨離する必要がある。顔は洗わない。風呂にも出かける用事がないならサボる。そうして元気を少しでもかき集める。
でも1%でも元気が残っていたら歯は磨いた方がいい。衣食住の食を担う口に常在し、かつ歯は常に知覚できるものである。痛み始めたら常に痛みとして知覚でき、煩わしい。何かと金がかかるし、QOLを大きく下げる要因なので歯周病と虫歯は防ぎたい。かき集めた元気の使い道は歯磨きだ。
2.受動的な趣味の確保
寝たきり状態の時は何もせず一日が過ぎていくことにさえ自己嫌悪になる。読書は無理だし、ゲームも集中力がなくて続かないし、何もできない。
それでも、できることを一つでも見つけると、一日が無為にすぎていく自己嫌悪も多少は緩和する。キーワードは「垂れ流し」だと思う。受動的な趣味。
私は常に垂れ流しにされている野球のペナントシーズンと、3千円で買ったスピーカーを枕元に置き音楽を流していた。
音楽はヒーリングミュージックから歌詞が暗い曲を作るアーティストを中心に掛けていた。今では到底届かない明るすぎるアーティストの楽曲は毒になった。
3.第三者の意見と、主観視点に立つ人間の断捨離
世の中は大うつ病時代だがうつ病の取扱説明書をきちんと購読して実践してくれる人は少ない。気分転換にストリップ劇場見に行こうと誘う人間がこの世にいるし、家族、友達みたいないわゆる「身内」の人間の心配はどうしても自分に都合のよい方向へ動かす行動が入る。
うつ病ってのは同じことを数百回心配するけれど、同じ心配事を10回くらい相談に乗ってもらったところで相手の方が堪忍袋の限界だし、当事者は距離を置いて放っていった方がいいらしいがこんな生活いつまで続けるんだろうという不安で逆に周りの方がおかしくなる。周りがうつ病当事者がいる故に生じるストレスなど、うつ病当事者からすれば知らんこっちゃないという意識でいないと潰れてしまうが、生憎世の中には当事者に対してストレスをぶつける輩ばかりなので。
精々うつ病患者に「頑張れ」は禁句だね、くらいしか知らないので精神疾患に理解ある世の中というよりは精神疾患が存在してもいい世の中になっているぐらいの認識でいた方がいい。だから心配という名で何かと関与してくるフレネミーは距離を置こう。最悪LINEのブロックもあるし、未読無視でもいいから。鬱の時は大きな決断をしちゃいけないというけれど、本当に必要な人間関係は、その時一時的に切ったとしても、後にもう一回つながると思う。
手当たり次第に人間関係を切るのは良くない。頼りになるのは第三者。私で言えば主治医の先生、大学のゼミの先生、ソーシャルワーカーさんだった。自分の生活圏に入らない人間は客観的視点で物事を判断してくれる。できればしかるべき相談所にいる人間か、鬱になる前に信頼関係を構築した第三者がいい。
友達には頼れるけど私はどうしても遠慮が生まれてしまうので、ならば第三者に頼る方が楽だった。第三者より友達に頼る方が楽な人間もいると思う。発生した問題の当事者じゃない友達は十分第三者だと思う。
4.日記を残そう
双極性障害の人間は、毎日つけなくていいし、思い立った時だけでいいし、サボっていいので、日記アプリを突っ込んで、気分の動きを見よう。めっちゃ元気な時は躁転してるし、鬱になったタイミングなどを把握できるようにすることで今後の躁転に備えられる。でも私はまめな人間じゃないので、毎日つけてない。1カ月つけてないこともあるけど、ていうか義務のようにつけると生きることに対してしんどいことがまた一つ増えてしまう。
なんか4つにしかならなかった。もっとあった気がするけど忘れた。