子供の頃の話。
私が衣服にお金を使って破産寸前なのは今までの日記でも書いているが、もともと母も割と服好きだった。時代もあると思うけど母の洋服はほぼマックスマーラなどの海外ブランドだった。(身長が170センチあったのもあると思う)
当時私が買ってもらえる服はコムサデモードとかのモノクロの洋服が圧倒的に多く、ても私はピンクや水色の女児が好みそうな洋服にずっと憧れていた。端的に母の趣味に合わないので、よそ行きの服はほぼモノクロだった。いや、ものはめちゃくちゃ良かったと思う。今の私は良さがわかるし、好きだと思うよ。でもあの頃は他の女の子やテレビの中のヒロインが着てる服が着たかった。
ちなみにサンタクロースがいないと気づいたのも、サンタさんにお願いしたものじゃなくてかのモノクロの洋服一式が枕元にあったからでした。これ、母からはクリスマスプレゼントで欲しいものもらったはずなので今となってはまあ〜と思うが、逆の方が良かったなと思う。(これでサンタは母だと確信した)
加えて髪を伸ばしたかったが、無理矢理ショートヘアーにさせられたのも嫌だった。これも完全に母が忙しくてちゃんと手入れをして結ぶ時間がなかったからだと思うんだけど、「美容院に行ったらなんでも好きなもの買ってあげる」「そんなに短く切らない」と言われて連れていかれ、おもちゃは買ってくれたけどめちゃくちゃ短く切られた。ただ、自分で結べるようになったら好きにさせてもらったし、縮毛矯正(当時ストレートが流行ってた)も普通にさせてもらったので本当にこれは結びたくなかっただけなんだと思う。
なんかこの辺の経験で、私は周りの女の子みたいにお姫様の格好はできないんだと思った。当時のアニメなんかに出てくるキャラクターってピンクやオレンジや水色の洋服でロングヘアーなんですよね。私がハマってたセーラームーンの推しもビーナスだったので。
小学校に上がる頃には、周りの男子に「デブ、ブス」といじめられるようになり、最終的に「私はデブでブスだからカラフルな洋服も買ってもらえないし、髪も短いんだ…」と完全に容姿に対するコンプレックスが生まれ今に至りましたとさ。
そして今。私は自分のお金で好きな洋服を買っている。仕事も今は好きな格好ができるので仕事用の服なんかも買わなくていい。ピンクもブルーもモノクロも。好きな色が選べる。
髪の毛はペールトーンのブルー。今は長め。髪はいつでも伸ばせるから長くしたり短くしたり飽きたら変えるのが好きだ。
街を歩いていてすれ違いざまに「ブス」と罵られることはあるけれど、毎日の仕事でそんなことは言われない。
病気のせいで痩せてしまったのでずっと迷っていたブランドの洋服を買った。ロリータほどコテコテに甘くないけど、もうこの年齢で着ていいのかなと迷っていた。そう、お金も自由もあるけど年齢だけは取ってしまった。もうお姫様なんて言ってたら恥ずかしいよね。
でも、着物着るようになり、どんだけ派手な格好してても、ゴリゴリに持っても、リボンをつけても、そんなにおかしくない。不思議なんだけど着物ってだけでお姫様みたいな格好がなんか許されてる気がする。(他人はともかく私の中でね)
だから洋服も買ってしまった。すごく可愛い。サイズ感、あと1ミリも太らない。でも着れる。可愛い。嬉しい。今の趣味はお姫様というよりお嬢様なんだけど、なんかそんな感じだ。楽しい。
人生でやりたいことみんなやり尽くしちゃったから死にたいと思ってたけど、まだお姫様にはなってなかったみたい。
実際この熱がすぎたらいよいよどうなるのか怖い。単純に多分薬の副作用で自制が効かなくて、それなのに欲しいものばかりで、遠からず破産しちゃうかも。でも、今は楽しい。
自分のためにおしゃれして、お出かけしたい。疲れるけど、でもまだやってない。やりたい。