🎙インタビュアー/「」蒼姫隹斗(アオ)
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🎙アオくんにとって、仲人さんってどんな人?
「掴み所のない人。風みたいに、するするすり抜けて実体がないような、自由な人。
でも、優しくて、あったかくて、不思議な魅力のある人。」
🎙ふむふむ。なるほど。
「ただ、時々そこに居るかどうかわからなくなる事がある。浮世離れしてるっつーのかな。
んでもって、何を考えてるかさらさらわかんねー。頭の着ぐるみとか、お面とか、素顔は見たことあるけど、被ったまま飯食ってるし、構造がいまだに謎。絶対次元歪んでる。」
🎙あはは。アオくんは仲人さんが好きなんだね。そんな掴めないところも込みで慕ってるのかな。
「うん、慕ってる。…丞弥に惹かれる前は、仲人さんに惹かれてたこともあったんだ。ここだけの話。
あ、これ丞弥には言ってないからさ、他言無用で。」
🎙オーケー。書類にも一切情報漏らさない旨書いてあるし安心してー。
じゃ、もう少し続きも聞かせて。
「ん。あの家に手伝わされに行ってた頃、あの人が俺をかわいこちゃんって呼び始めたんだ。それが最初は不快で不快で。
でも、いつのまにかそれに安心するようになって。いつも照れ隠しで毒つきつつも嬉しくて。ハハ。恥ず。」
🎙仲人さんといる時間が、アオくんは好きだったんだね。
「そうだな。叶家自体が俺の救いだった。おかしな親子だよな。まあ厳密には親子じゃねーけど。
それでまあ、仲人さんと居ると、これまで俺が固めてきた防御が全部身ぐるみ剥がされて素っ裸になるんだ。
何も取り繕えないんだよ。そしてそれが、なんか嫌じゃない。」
🎙……素っ裸になったのは、物理的にもだったりして。
A. ぇあっ.....!(顔を赤らめる)
🎙んー?僕は背中でも流し合ったのかなって聞いただけだけど?
「……ほんと楽しそうに仕事するよな、あんた。」
🎙まあね(ウインク)。人が好きでやってる仕事ですから。プロですしおすし。
じゃ、今日はここまで。お疲れ様ー。あ、喉かわいたでしょ。そこの烏龍茶持ってっていいよー。社長のだけど。
「ん、どーも(上司のお茶あげるのかよ…)。」