月明かりにさえ不在がある

re_bartlby
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手紙を出すかどうか迷っている。何の応答にもなっていない手紙だからだ。でも出すんだから、早めにやればいいのに。こういうことばかりである。どうせやるんだから、早めにやればいいのに。

後回し病、めんどくさがりは、おそらくこの世界ではうだつの上がらない人間になる要素トップツーを占めるだろう。わたしはとにかくめんどくさがりだ。めんどくさがり男の異名を持つ。異名というか、兄にそう呼ばれていたのだけれど。

結果的に事なきをえそうだけど、先週だってちゃんと報告すればよかったのに、今報告すればなんか怒られるかなぁとか考えてしまって結局週を明けてしまった。あれも一種のめんどくさがりだろう。

それはそれとして、計画建ての件だけど、彼はきっちり計画建てしているのだろうか。している気もするししていない気もする。話を聞くたびに、私は個人事業主が向いていなんだと思う。何よりやる気がないんだからできるわけないし、心構えも技術もない。おとなしく会社勤めしたほうがいいんだろうな。あとはいつ辞めるかの勝負である。それでも、やる前からできないとするのはやっぱり面白くないので、それなりには営業したいと思っている。というか、彼女は一言の多い。今まで多くの人が辞めって言った理由もわかるというものだ。

辞めてどうすんだろうな。私は本当に仕事ができない。仕事ができないなんて人間の一要素、ちっぽけな一要素に過ぎないのに、それだけで死にたくなってくる。一度シンに迫る希死念慮を抱くと、死を思うハードルは如実に下がる。希死念慮の後遺症だ。そして、些細なことで死にたくなっている自分への嫌悪感が増し、さらに死にたくなってくる。思考停止をしたほうがいいんだろうな。

皆私より頑張っているように思える。皆私より優れているように思える。私には何もない。こうやって書き散らしている表情は、まるで能面だ。いや、鼻で嗤いながら書いているんだから、そんな上等なものではないな。もっと醜い。