数日前に「自己紹介がめんどくさい」という話を書いた。何故めんどくさいのかどこまで書いたかは忘れたが、「本を読むのが好きなんですね~」というお決まりのフレーズに対して、「いや、実際はそんなに好きではないんですよ」と返すのも「そうなんです」と返すのも、どっちも嫌気がさしてめんどくさかった、という顛末なのだが、一体いつから私は素直に本が好きとは言えなくなったのだろう。
素直に本が好きと言えない理由。覚えているのは2020年だ。意外と最近だな。意外と最近だな。びっくりして2回書いちゃうほどだった。まだ2020年から4年しか経っていないのか。意外と濃い4年だったのだろうか。充実した時間は過ぎるのが早いというが、私は充実している時間のほうが過ぎるのが遅い。充実しているというのは、私とっては内容が濃い、多種多様な出来ことがぎちぎちに詰まっている状態だ。それを一つ一つ体験しながら生きているのだから、何もない日々よりも引っ掛かりが多く、結果として遅く感じるというメカニズムだと判断している。休みの日もなるべく外に出て何かしたいのも、休みの日が過ぎるのをゆっくりにしたいためだ。一日家でのんべんだらりとしているほうがよっぽど時間は早く過ぎ、もったいなく感じる。
2020年からまだ4年しか経っていなくて、その間にこれだけいろんなことがあったのだから、まだまだ人生に面白みは感じることができる。そんなつもりはなかったのに思わぬ方向へ話が進んでしまったな。しかし不思議なものだ。2022年はただ2年前というだけだが、2020年はまだ4年前なのかと思うのだ。キリのいい節目の年だからだろうか。私にとっても激動の年だったからだろうか。そっちのほうありそうだ。私は2020年から早く遠ざかりたいのかどうか、そこはよく分からない。これは遠ざかり方の問題な気がする。今の自分のままで遠ざかっても、おそらくは2020年と鎖で繋がれたたままだろう。自分が錨を下せる、新しい節目が欲しい。それにはやっぱり人だろうか。自分で自分を繋ぎ留められたいいのにと、思うし、思わない。