都合のいいもの集め

re_bartlby
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1玉105円の春キャベツ。半ば衝動買い。毎週金曜日は甘いものかしょっぱいものを仕事終わりに買って帰るのだけれど、今日は特に惹かれるものがなかったので、キャベツとスナズリを適当に炒めて食うかと思った。

しかし帰り道のスーパーにスナズリがない。仕方がないので明太子と鶏むねひき肉に方向転換。キャベツと炒める。見た目はぐちゃぐちゃでみすぼらしいが、味は旨い。自炊生活を始めてもうすぐ10年は経つのに、いまだに見た目に気持ちいい料理は作れない。作る気がないというほうが正しいか。

上司から、「君は人に興味がないでしょ」と言われた。言われてから1か月ほど過ぎているのに、いまだその棘が刺さったままのようだ。それは図星だから?そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。上司の言うことを否定できる自分もいるし、できない自分もいる。ただ、考え続けて浮かんだのは、私は人に対して興味を持つ幅が狭いということだ。職場では、お客さん含めて、確かに興味の幅に入っていないかもしれない。だから興味を持っていないように捉えられたのか。

しかし、皆そんなもんなんじゃないの? そんなに、他人に対して幅広く興味を抱いているの? そんなことないでしょ。興味を持っているふりをしているだけなんじゃないの?

そう、フリなのだ。皆フリをしてるだけなんじゃないの? という疑問がずっとなくならない。興味を持っているフリ、コミュニケーションが取れているフリ、普通の人間のフリ……。それが私にはできない。できないのか、する気がないのかは怪しいところだ。

仮にみんながフリをしているとして、フリができないorする気がない人間がふるい落されるのは、良し悪しは別として当然のことだと思う。それをことさら責める気はない。でも、フリをしてるってことくらい自覚してくれや、という思いもある。それを表明することは不文律に反するということか。不文律に反して生きる命を、だれか許してやってくれ。私は自分を許せない。