好奇心旺盛が必ず偉いわけじゃない

りんたろー
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最近自分の身の回りの人で、がむしゃらにいろんな技術に手を出している人を散見する。もちろんその意欲の高さを卑下する気は毛頭ないしむしろ意欲的なのは良いことだ。ここからはあくまで自分が勝手に思っていることだと思って聞いて欲しい。

タイトルにもあるように好奇心が旺盛なことは良いことなのか?私はそうは思わない。いや良くないとも思っていない。例えばフロントエンドの文脈で最初はおそらくみんなマークアップから入るのだろうけど次第にロジックであったりとかビルドツールであったりとかUX/UIやデザインなどに連鎖的に興味が分散していくだろう。それらの連鎖の中を自由に見て回るのは自分の視野が広がるし、最終的に自分のコアとなる強みやその人らしさってのを作っていくと思う。私が冒頭に述べた人というのは最初はフロントエンドをしていると思ったら急にロボット制御やセキュリティに手を出しているのである。もちろん長い時間をかけてだんだん興味が逸れていった結果がそれなら何も言うまい。人間の興味なんてそんなものだと私も思う。しかし彼ら彼女らは短期の間に離散的に興味が変化しているのである。これは私に言わせてみれば興味のリセットであり自分の成長には繋がらず新しい自分が見つかるだけだと思う。

新しい自分が見つかると言うことはとても良いことだ。しかし私が言いたいのはそこでは無い。世の中には離散的に興味を持ったことをグラフのように繋いで最終的に自分のものにする人たちもいる。つまり決して離散的に興味を持つことが悪いことではないのだ。ただ離散している興味を繋いで自分のものにできる人だけがそのような人生を歩むべきなのではないんだろうか。