文量が多くても割と困らないタイプではあるが、短い文だろうが長い文だろうが「トンマナを維持したまま複文にできない」文は目と脳がクラッシュすることがわかった。
自分の脳内にある自然言語パーサーは「プログレッシブにコンテクストごとの分類を行っている」っぽく、その結果を基に「それぞれのコンテクストの背景を映像で連想している」っぽい(たぶん、おそらく)。この2つのステップのどちらかに異常が起きると「何となく読めているが、真面目に噛み砕こうとすると意味が分からない」となったり、目が滑ってしまう確率が格段に上がる。特にトンマナに違和感があるとそれまでのリズムと異なってしまい、大体のケースで「コンテクスト分類」に失敗する。
助詞・接続詞の繰り返しが多く、着地が分からない系
Xですが、Yですが、Zですよね?
XにYにZにしてね
三段論法の皮を被った悪魔
A is B, but C is D. (特に関係性がなく、文法上の韻を踏んでるだけのもの)
ですます調と断定口調が混ざってキャラが迷走している
〜であり、〜だが、〜と思いますよね
面白いことに、その文章を口頭で聞いてもそこまで問題は発生しない。これは実際の文章の句読点よりも話し手の間の取り方が優れているせいかもしれないが、視覚からプログレッシブに構築する情報と音節で区切って構築する情報に差があるのかなぁと思ったりする。
最近は努力してこのあたりを安定化させようとしていて、エディタにコピペして自分の好きな形に改行したり末尾の語調を整えたりしている。とても時間がかかるようになったが、ほんの少しだけ、目の滑る確率が減ったように思う。