昨日大学の時の後輩に誘われて、窓際のトットちゃんを観てきました。
昔、青い鳥文庫で読んだのだけはなんとなく覚えていますが、内容はほぼ覚えてません。
でも観てるうちに、こんなお話あったなって懐かしく思い出していきました。
昔読んだことがある人はぜひ観に行くと良いと思います。(ちょっと公演してる劇場少なくなってきてますので、観る方はお急ぎください。。)
映画の中身についての感想をいくつか(※以下、ネタバレ注意)
①トットちゃんの感性
色んなものに目移りするほど興味があって、何か一つのことに焦点を当てると周りが見えなくなる。
子供の頃の私にも覚えはあります。
トットちゃんの心象風景が流れる場面がありますが、とても描写が素敵でした。
世界をあんな風に想像できるのであれば、そりゃ落ち着いてなんかいるわけがないですね。
子供の頃はなんでもできたし、世界がカラフルに輝いて見えた。
私も確かにそんな気がします。
戦争の最中でもその感性が失われなくて、泰明ちゃんや周りにも伝播していてとてもよかった。
最後のチンドン屋さんは心象風景の幻なんだと思います。
②泰明ちゃんについて
トモヱ学園にて、トットちゃんと初めて?会話をする泰明ちゃん。
体が弱く、小児性マヒを持っていて左手と右足が不自由な子です。
・セミとカラーひよこ
何気なくあった描写ですが、
木に登れないという泰明ちゃんとのやり取りで出ていた羽化前のセミの描写
その後トットちゃんと登れた時には、同じ場所からセミが羽ばたく姿が描写されていました。
羽化したことで壁を乗り越えたことを表しているのだとも思いますが、この時点でもう長くはないんだろうなってことがわかってしまいました。
そしてさらに夏祭りの縁日でトットちゃんが欲しがったカラーひよこです。
あのあたりはフラグが乱立してましたね。。
すぐ死んじゃうからダメと言われたカラーひよこを、結局買ってもらいますが、やはりすぐに亡くなってしまいます。
悲しむトットちゃんに泰明ちゃんはでもトットちゃんに会えたから幸せだったと思うと伝えてますが、あれはまんま自分のことですね。
泰明ちゃんは決して不幸ではなかったのだと、思う。
しかし泰明ちゃんは最後にトットちゃんに本を託した時、なんと言っていたのか。。そこだけ気になってます。
③トモヱ學園
いい学校、いい先生たちですね。
藤の花がたくさん咲いていてめっちゃ綺麗な学校でした。
戦争描写でどんどん寂れていって、さらにはホール入り口の中央に下がられていた鐘も無くなって(戦争による金属の徴収のため、持って行かれたもの)いく描写が続いていましたが、あの辺はなんとなく見ていて苦しかったです。
④戦争描写
戦争描写で言うと、駅員のおじさんが最後いなくなっていたのが本当に悲しかった。
おそらく徴兵されたのでしょうね…。
トットちゃんのパパも、最後の疎開時にはいなくなってました。おそらくこちらも徴兵。
軍歌をヴァイオリンで弾いていたなら、徴兵されなかったのかなぁ……。わかりません。
あと覗き絵でテンション上がる軍人さんは可愛かったですね。
⑤EDイラストについて
タッチが優しくて、青い鳥文庫など表紙や挿絵に寄せていてとてもよかった。
他にも色々ありますが、長くなるのでこのくらいで。