私がこの世で一番恐ろしいことは、私が私でなくなること。だから、死ぬことは恐ろしいまま。また次も私でいられるのなら、たぶん怖くはないのだろうとも思う。痛いのは勘弁だけれども。
私は私のことが好きだ。誰がなんと言おうとそれはきっと変わらないと思う。だから、私は私を嫌いになることを恐れている。変化が好きではない私なはずなのに、私は度々変わっていくように、もしかしたら、数年後の私が今の私を嫌いになるかも知れないから。
それが、怖いんだね。とてつもなく、恐ろしいんだね。否定されるのは、嫌だよね。私は過去の私を大切にしないから。それを知っているから。ああ、そうか、合点がいった。なんだかすとんと答えがわかった。
あのね。
まだ、創作し始めて片手ぐらいのあなたが捨てたストーリーノート。いつかの私に、いつかの完璧主義の私に、つまらないって言われるのが怖かったんだ。信じてもらえないかもしれないけど、少なくとも今の私はあなたの書く物語全て、こんなものって思わないよ。なんならその捨てた作品全部リメイクしてやるってその捨てた数年後記憶掘り返してるからね。楽しかったね、ストーリーノート。書く手が止まらなくて、1日に1冊書ききるくらいの勢いだったもんね。いいんだよ、好きだよ、私は私の世界が大好きだよ。ありがとう、見つけてくれて、ありがとう、なんだかんだここまで続けてくれて。世界は変わっていったけど、目を閉じれば続きがまだあるよ。あなたの書く文章で、今も書きたかったことをありありと映すことができるよ。
ってね、私の書いていた書きたかった物語をどことなく思い出させてくれた作品にあってそう思った。書き殴り。