2024.3.28 海と山

李晏
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財布を買った。とても薄い財布。その財布とずっと出番がなかった大学卒業時記念品で貰った名刺入れでひとまず生活してみることに決めた。名刺入れ、大切に持っておいてよかった。財布には硬貨と紙幣、キャッシュ・クレジット・図書・QUOカードと行きつけの店の割引券を数枚。名刺入れには生活保護受給者の証明書と診察券、その他諸々。

この配置にするために久しぶりに財布を整理した。使わないものもたくさん入っていて少しずつ重たくなっていっていたんだと軽くなった財布を眺めて思う。

約2週間ぶりの精神科医の診療と心理師のカウンセリング。状態は概ね良い。この人差し指で突けば一瞬で壊れ去ってしまいそうな日常を私は意志の力で構築する。出来る時は出来る、出来ない時は出来ない、重要なのは全てを受容することで、それは私を愛せと言われているようで。わたしは要らないものは受け取らず、必要なものを丁寧に一つずつ大人たちから貰ってる、その意識を哭きながら大切に撫でている。

話は変わって、どうやら私は土の気が強いらしい。その影響か山へ近づくとなんだか還るように安心して眠ってしまいたくなる。そして、土の気は水の気に反応してくれているのか、海へ近づくとなんだか溶けてしまいたくなる。安心して眠りたいなら山へ、触れて溶かしたいなら海へ。笑いたいなら山へ、泣きたいなら海へ。そんな感覚。その処方箋を間違えるととんでもなくしんどいので、心が穏やかで笑いたい時に海へは行かない。苦しくて呼吸も忘れた時に山へは行かない。最近出来た約束。

今は意識が外へ外へと暴れている。常に興奮状態。ここへの書き込みは寝る前に行っていたけれど、寝る前に行ってさらに興奮状態を促進する可能性も高いから、寝る前に1日を振り返るのはやめてみようかと、精神科医とのおはなし。はい。少し習慣の見直し。

李晏は3月が誕生日。牡羊座。秋口に産まれたであろうわたしは乙女座。

李晏とわたしは別個体。

今の私を愛するとて、なりたいわたしになろうとする努力はしてもよい。『どうせ』なんて言葉は全人類には似合わない。

いくつか昔読んだ本を読みながら感情を辿る真夜中。それに加えて乙女座についての書籍を読む。

何もかもが意味をなさなくなって言葉さえ奪われ続けた果てに、わたしは救いを見出している。

        病院帰り

@rian
Twitter: @Rian_nokiroku