君はもう君のために生きていい。そうして布を着込んで外へ出た。まだ風は冷たい。陽が昇る。鴨たちは飛び込む。
歩く。少しだけ脚を高く上げてみる。
鳶。羽。筋肉。骨格。近くで飛んで見せてくれる。あの瞳が何を映すのか。
プリン。小皿。マグカップ。いつかお気に入りを広い世界で探せるようになりたい。水。眠い。少し休む?
思いのままピアノの白鍵と黒鍵を打つ。正解はない。あるのは感情とそれをあらわす指先。迷いなく押さえる即興の音の粒たち。不協和音。
まだ上手く怖さを躱せない。バイトの前は震えてる。怖い。何が?わたしが機械になるのが怖い。虐待をダイレクトに受け続けた頃の感覚に少し似てるのかも。私も感覚も消す感覚。
目を開けたら明け方だった。雀?と鳶の鳴き声。伸びをして水を飲む。肩こり。痛み。違和感。不快感。今日も共存していく。休み。
苦しい。肺が水で満ちる。どんな感覚。川。空。苦しい。外へ出て歩き続ける。
カルメ焼きを買った。ずっとどんな味か気になってたから。多分、きっと、食べた事ないはず。記憶は朧げになり、今を生きるのが難しくなる。過去でもなく未来でもない、今でもない、底の底の底。
【それがお前のなりたかった姿かい?】
本屋で見かけた、本に掛けられている帯から話しかけられる。書いてある言葉は瞬時に私のための言葉に私の中で変化する。言葉は上記に変化した。私は私に満足している。肯定もしている。変わっていけるとも思っている。こんなはずじゃなかったさ。でも、私の王が諦めを知らないのと同じよう、私も諦めが悪く貪欲だ。嫌いではない、必要なものを集めただけさ。不必要なものを知らないだけさ。今あるべき姿をしているだけで、これからまた変わっていくよ。黙ってみてろ。一歩も踏み出せず足踏みもしている。いろんな感情がごちゃ混ぜになったよく出会う感情の構成をやや持て余して、この本は読みたいと思う。
本を買う余裕はない。。。悲しみ。また出逢える。必要であれば。
子供の日。きっと特別な日。家族がたくさん。冷蔵庫の選択肢は多くしておく。
眠くなった頭で放出する。そんな日。