少し夜更かししすぎた。強すぎる言葉に触れすぎた。やめて。もう、要らない。とは、言えず。私のためだけの記憶の中へ逃げ込んでみたり。でもこびりついた言葉はなかなかどうして洗い流されてはくれなくて、やり場のない悲しみをこねくり回してみたりする。状況はどんどんと悪くなる一方で、でもそれは私の課題じゃない。わたしは今、私のためだけにしか生きられない。手を伸ばすことを自身に赦してはいない。否定せず、肯定を贈る。支配されず、惑わされない。拘うことのないように。お願いだから、私をこれ以上、悪人に仕立て上げないで。落ちぶれていくかつての思い出に思う。いや、気づけば私が遠くまで歩いてきていたのかもしれない。眩しすぎたものが急に私を傷つけるものに映る。わたしは私の世界を広げている。鳥瞰図を掴めるように。私を傷つけるものからは距離を置いていかねば、私はもう生きられない。生きてみてみたいから、私はまだ折った翼をもって歩く。
昨日から静かに叫び続けたこころは漸く疲れ果てて眠ってくれた。まだまだ、回復はしないけれど、また回復させていこうと意志だけは丁寧に鞄に詰めて。言語が生まれる胸の内にぴったりと蓋を嵌め込まれたような感覚が付き纏って苦しくて。いつものように綴り紡ぎたいのに、内からも外からも私の力だけではどうしようもなくて、開けられなくて。時間の力を借りなければ開かないのだろう。せっかく開いていたのにな、、と落ち込みながら、また時間を積み重ねていくことにする。こうやって紡いでいれば少し小さい穴が、開いた。寸分違わず慎重に、とても心を砕く行為をまた積み重ねていく。自分のために自分のこころを砕くなんて、私にとってはひどく贅沢な行為で好意ではないか。
勝利の女神が鐘を鳴らすなんてのは待ってられないので、私は私が鐘を鳴らせるようにからんころんと歩くだけ。
さぁ、そろそろ何か食べてくれ。