前髪が口に入るようになってきて困ったので、適当に数センチ切ってみた。まだまだ今日は長い。そんな気持ちで久しぶりに自分の前髪に鋏を入れた。前髪を久しぶりに作ってしまおうかと考える。暫くはちびりちびりと切って感触を確かめながら、次美容院に行くのはいつになるのだろうかと思いを巡らせる。
一人暮らしで基本声を発さない。人の声も聞かない。そんな中、中国ドラマを惰性で観続けているので、中国語だけは耳にずっと入ってくる。大量摂取中。字幕つき。中国語は14の頃に1,2年ほど勉強させられ、その内容を大学の初修外国語として選択し復習したくらいであるが、字幕だと省略されてるところあるなぁと少しわかる。言語の違いはやはり不思議だ。25年ほど生きたが知らないことがたくさんある。
ドラマを観るのにも疲れ、そろそろ2日ぶりにお風呂に入ろうと動き出す。人と会わないという生活はお風呂から私をさらに遠ざける。窓を開けてとても綺麗な月と夜明けを味わう。濃い空がだんだんと薄くなっていく。月が白に変わる時を眺めてみたかったがカーテンを一旦閉めた。ちゃっかり湯船にも少し浸かり、上がると空の月はもう白だった。
掃き掃除と拭き掃除をして、洗濯を2回。ついでに前々から纏めていた資源ごみを放出する。届いた電子キーボードピアノを組み立てる。久しぶりの独り言は組み立ての説明書とのなんともあどけない口論だった。これくらいでよい。激情はしまっておく。愛するを掃除と整理で具現化する。
散歩に出るついでに、まだ返却が出来てない前のアルバイトの制服をクリーニングに出してきた。仕上がりは来週らしい。早く返したい。。
一気に色付き始めた景色と起き始めた生物、強い風。昼ごはんを買って散歩の帰り道。今月の食費はどうなるかなと今年の1月からつけ続けている家計簿を眺めた。少しずつ食費は抑えられていっている。固定費に振り分けてる携帯代も見直した。少しずつ生活を満足できるものに変えてゆく。足したり引いたり。失敗して成功して。そうやって積み上げてやったものはいつか振り返ることができた時、ある種の自信と定義できるだろうかと。