起きて買ってきたパンをカリカリに焼く。緑茶を一杯。保証人の問題もひとまず融通が利き(?)明日が初出勤。怖い。不安。焦り。過去の記憶に支配されているだけ。浅い呼吸に何も手につかず、なんとか落ち着こうと窓を開けて椅子の上でぼぅとする。
捨てられなかった思い出たちを丁寧に手放していく作業。ここに引っ越してきてから一年と少し。未だ段ボールが2つ残っている。大学の頃の思い出たち。少しずつ過去にしていく。大学に育てられた。幼な子で居させてくれた。見て見ぬふりをしない大きな人間たちに出逢った。彼らが信じている学問がそれを教え信じさせてくれた。それはそうと床のゴミは拭っても拭っても降り積もってゆくものなのかと、遣る瀬無い気持ちになる。わたしにとっての綺麗を保てるようになりたい。
シャワーを浴びて久しぶりに髪を結ぶ。髪を結ぶであろう明日に少しだけ体を慣らしてみる。何も手につかず、またぼぅとして、布団に戻る。
昨日借りてきた本たちを読みたいと思えど、頭の中は思考の海へと出かけてる。内容は知恵に変換されず、右から左、左から右へと押し寄せては跡形もなく去ってしまうだろう。そういう時は読まない。疲れる。わたしの小さなエネルギー保存容器。行動を起こす前に確かめる。寝て起きて食事をしてシャワーを浴びて歯磨きをして運動をする。この6つを最優先にエネルギーを割り振っていく練習。その後、エネルギーを回復する為のエネルギーも残しておく必要があるようで無駄遣いは現状禁物、なんとも恐る恐る少しの掃除と少しのピアノを加える。
お米の炊ける音。鳥の囀り。まだ寒い。
文章を書く。整理をする。これも一種の掃除で整理で保存。深く椅子に座り息を吸って吐く。