2024.3.25 とある散歩

李晏
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先月の生活保護申請の時に漏れてしまって、挙げ句の果てに案内が来ても外に出たくない病を発症したのを口実に、ぎりぎりまで先延ばしにしてた年金に関わる手続きを終えた。今年度は4回ほど保険と年金の切り替えでお世話になった窓口。今日を入れると5回。暫く利用する必要がないことを祈ってみる。

人に対する怖さが顕著だ。だけども規則性が見つからない。急にびくつく。小さな悲鳴を上げる。誰に対してそうなっているのか。。それとも記憶がそうさせるのか。症状として出てくれてるから無理はしないと約束して歩く散歩道。

和紅茶とロールケーキを食べた。香りもよく甘さも控えめで何もかもが過呼吸を起こしかけた身体に沁みる。ほっと一息つく。ぼーっとする。何もかもから切り取られてぽつんと存在する。ここ一年そんな感覚に依存している。いつもカフェという空間でそんな感覚を味わう。その感覚は心地よい。この感覚を経験し続けるためにはより食費の使い方について見直しが必要だと節約に対する意識を引き締め直す。

さてさてさて。本屋。服屋。文具屋。目当てのものは見つからず。

バスは1時間に一本ほど。花屋に寄りたいと思って、とことことこと、いつの間にか喫茶店に辿り着く。ゆっくりして、お店を出てまた、とことことこと、また一つだけ丘を越えてゆく。

出逢った人と立ち話。これは怖くない。何が違うんだろう。酷く安心した。

バスに乗ってまた、とことことこと。

服屋。文房具。鞄。雑貨。。。

目当てのものは見つからない。心躍る何か。

欲しいものは沢山あるけれど、欲しいからといって心躍るかどうかはまた私の中で別のお話であって。そんなこんなで疲れてお店に置いてある椅子に座ってふと財布を眺めた。

財布の金具も壊れて久しいが、騙し騙しまだ使えると念じるわたしに付き合って来てくれた。そろそろもう疲れたよと聞こえるので、買い替えの時期かと諦めて、頭の中にある買い物リストの優先順位の高いところへ財布を移動させる。「心躍る」の見つけるまではもう少し連れ添う予定なので頼んだ、と財布を眺める。

帰りつき、疲れすぎて眠ろうとしても眠れない。精神科医から勧められてもずっとなんだか気が進まなかったピラティスを動画を見ながら始めてみる。帰還兵が寝たきりでも身体を動かせるように開発されたものがピラティスの始まりらしい。虐待の世界から多分生還に成功した私にもぴったりではないか。

その後は目が冴えたので渋々、横から縦になって絵を幾枚か描く。止まるまで描く。そんなこんなでこんな時間になったはよいが、明日明後日は家の中の整理をしたいと思っていたりする。可能であればの話ではあるが。

    わたしの依存する感覚

      ホタルイカが美味

@rian
Twitter: @Rian_nokiroku