■ このシリーズのお話は私が体験した怖かった事をまとめた物です。すでに解決済みで怖い表現描写はないと思いますが苦手な方はご注意下さい。創作を含めた体験談を読むのは好きだけど見たくないし経験したくないね。
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私にはとても苦手な親族がいる。と言うか私より年上の女性の親戚は大抵厄介な独特な人達で悩みが尽きないのだが、これはそのうちの一人の話。
その人と関わるのが心底嫌になってしまい、しつこく泊まり掛けで来るように言われていたがコロナの活発化や実際に体調不良もあり、のらりくらりと会わないように久しぶりに3年くらい間を開ける事に成功していた。
でも、ふと気づいたらいつも夢の中に彼女がいる。激しくて分かりやすい物だと私の寝室に入り込もうと寝室の扉の角を持ち、すごい形相と力で扉を開けて飛び込んで来る(実際には扉の角を持つのは不可能に近いし、扉を開けたまま飛び込んで来てもベッドにガツンとぶつかるんだが、夢ではそのまま入って終わり)何パターンもの侵入型をいろいろ見た。
そんな事もあり、私が嫌がって怖がってるから見るのかな?と思ってたんだけど、ある日夢の中で友人達(設定上だけで全然知らない人達)と学校の食堂でご飯を食べようとするシーンがあったんだけど、その片隅に何故か親戚がいる。…え、何で?とビックリしたんだけど、他の日も当たり前のように夢で話してるメインの登場人物や物語と関係なく側にいる。やだなあ。気持ち悪い…と思いつつも自分に出来る事は何もない。少なくとも5回くらいはいたと思う。とりあえず、連絡を取らない事を第一にしていた。
ところがある日。ものすごくリアルな夢を見た。私はいつもの自分の寝室のベッドの上で電気を消し忘れたまま寝ていて、視界はリーフのついた丸い照明や大好きな物を飾ってる棚や窓辺に座るドール達も見えた。その寝てたベッドのすぐ横を臭いはなかったが青緑色の鱗のようなヘドロのような物に覆われた生物が私の寝室の扉に向かってゆっくりと歩いている。真横を通り過ぎて背中姿が見える。背丈は親戚と同じくらいで歩き方も似てるかもしれない。ギョッとした私はとにかく見つからないように掛け布団を静かに引き寄せると被って見つからないように目を閉じた…。
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怖ッ!!…とりあえず、あの変な物に捕まらずに起きられたんだけど、本当に普段通り過ごしてる感覚で自分の部屋そのままで夢の中にいたので、とても怖かった。あのまま捕まったらどうなってたのかも知りたくなかった。おまじない程度だけど胸に小さな鏡をキラキラする方向に向けてペンダントで身につけると生霊返しになるのをネットで調べ小さいのを買いました。あとは食塩をお風呂にたくさん入れて入りました(気休め)塗香も良かったけど匂いが残る。
と言うか、当時よくそのまま過ごしてたと書きながら思ったけど、0感の人間に解決策なんて分かるはずがない。と言うかこんな人生の大台に乗った頃に心霊現象が?って感じなのですが無意識にやってくる親戚が本当に怖いし、安全だと思ってた自分の部屋にまで入られるのは本当に怖いしムカつきました。
その頃。その人を含めた面倒な親戚関係の対処のヒントにカウンセリングなど受けていたので、先生にも相談した所、生霊では?と言われてその通りかもと思いました。
自分の中のイメージを使って、自分とその人はどれくらい離れてて欲しいかを想像するんだけど、先生はベランダの外くらい?と聞いてくれたんだけど、彼女の実家(遠い)でも飽き足らず、宇宙の果てで「私に辿り着けない所」が良いなあと思いました。それで自分にくっついてるイメージの彼女を宇宙の果てに引っぺがして捨てに行くイメージを何度もしたら気持ちがとても楽になりました。本当に捨てられたのかもしれません。
おかげさまでそれからは夢で彼女を見なくなり。イメージの中の作業のおかげか毎回電話でケンカになる事がなくなり変な要求を通される事は無くなって良かったです。イメージの中だけでも自分の中から締め出したり追い出すと良いみたい。ただし、カエレ!とかじゃなくてお帰り下さい。とか冷静な言葉が良いらしい。
でも、これからは最低限半年に一度くらいは彼女の年齢的に終活を手伝わなければならず。憂鬱ですがまた気持ちだけでもイメージの中で宇宙の果てに捨てて来ようと思います。
普通に会話してるけど気持ち悪い人だなと思ってしまいます。仕方ないよね。もう何もありませんように!
【おしまい】