個人店のコーヒー屋さんで話していると、お店の人がみんな「ともだちいない」と言いだすことに気付いた。
……というツイートをしたら、コーヒー屋さんから沢山いいねが付いた。個人店主が、ふと言いがちなセリフなのかもしれない。
Twitterで何度も引用している曲があって、いつもあんまり反応が無いのだけど、私はこの曲にすごく実感を伴って共感している。
「気の合う友達ってたくさんいるのさ 今は気付かないだけ 街ですれ違っただけでわかるようになるよ」
RCサクセションの「わかってもらえるさ」という曲。
確かにともだちがいない人はいるし、そういう状況はきっと沢山ある。
ただ、ずっと何度も思っているのは、まだ出会っていないだけで、そのうちどこかで気の合う人に出会うんじゃないかということ。今はまだそのタイミングが来てないだけ。だって、誰とも気が合わないほど特殊な人間なんてそんなにいないでしょう。
今はまだそのタイミングが来てない人に、「いつかその時がくるよ」と言っても仕方がないのはわかっている。だから直接話している相手にそう言う機会はあまり無い。
でも心の中では「いつか出会えるんじゃないかなあ」と思っている。既に出会ってるのにまだ気付いてないだけだったり、その存在を受け入れられてないだけだったりする事もあると思う。
今ある小さな関係性をずっと持ち続けていけば、いつの間にか育っている事もある。そういう体験をしたことがないと、関係性の未来なんて想像出来ないかもしれないけれど。時間を重ねて人も変化していくように、人と人の間にあるものにも時間は積み重なっていて、気がつくと大きく育って形を成す事がある。
だから、いつかきっとわかってもらえるさ、そうなったらいいな、という気持ちで見ている。
この歌の良さがいつかきっと君にもわかってもらえるさ いつかそんな日になる ぼくら何もまちがってない もうすぐなんだ
気の合う友達ってたくさんいるのさ 今は気付かないだけ 街ですれ違っただけでわかるようになるよ
Twitterでコーヒーに関してずっと呟いていたら、思った以上に自分の想いや考えや向き合い方に共感してくれる人がいた。ちょっとした言葉遣いや感想からでも、こんなに伝わって受け取ってもらえるものなんだと実感できて、とても嬉しい。
今のアカウントでの発信は、以前から積み重ねたものがあった上で、さらに何度も考えて誰かに届けるつもりで書いているので、伝わりやすいのだとは思う。普通はそんなに考えて書くような場所ではないから。
ただ、なんとなくの呟きでも、街ですれ違っただけでも、わかる人にはわかるものがある。コーヒー屋さんで働くような人や、お店に魅力を感じてわざわざ足を運ぶ人や、こんな所まで文章を読みに来る人には、きっと何かが伝わる相手がいる。すれ違っただけでわかるようになる。そういう実感を持っていつも祈りながら見ている。